10/1更新 『 expodisc 2.0 でホワイトバランスを補正する vol.1』 -横山 崇-

→ 『 expodisc 2.0 でホワイトバランスを補正する vol.2』

expodisc 2.0 とは




e x p o d i s c 2 . 0 は撮影の前に、レンズキャップのように装着し一枚テスト撮影を行う
事で、正確なホワイトバランスを取ることができる「入射光式ホワイトバランスセッター
( W h i t e B a l a n c e S e t t e r ) 」です。
通常のカメラなどは反射光式ホワイトバランスで撮影した画像を、マニュアルホワイトバランス用の画像としてセットして使います。
グレーカードなどを使いにくいロケでの撮影や複数光源が混在する屋内の撮影など
でも簡単に良好なホワイトバランスを得ることができます。

AWBで撮影した写真

expodiscを使用して撮影した写真

expodisc 2.0 使い方概要

1 . expodiscで撮影

レンズに付けて一枚シャッターを切るだけで、いつでもどこでもマニュアルホワイトバ
ランス用の画像を得ることができます。



フィルター径77mm/82mm までのレンズに対応しており、77mm/82mm 以下のレンズではレンズの前にかざすようにし、少し密着させて使ってください。

取り付けたところ

☆POINT☆ 至近距離を撮影しますので、マニュアルフォーカスなど、ピントが合わなくてもシャッターが切れる設定にして撮影してください。

2 . 光源が複数ある場合

例1: ストロボのメインライトに向け撮影

例2: W B を合わせたい環境光に向け撮影

複数の種類の光源がある場合には、expodisc2.0装着後、主光源となる照明に向け
撮影を行うと良いでしょう。

3 . マニュアルホワイトバランス画像に設定


メーカー毎に名称は異なりますが、カスタムホワイトバランス( C W B ) やマニュアルホワイトバランス( M W B ) などカメラの設定から、e x p o d i s c で撮影した画像を選択します。

Canonの例(MWB画像選択)

expodisc2.0で撮影した画像を選択

4 . ホワイトバランス設定をマニュアルに


カメラのホワイトバランスを「マニュアル」に設定します。

ホワイトバランス設定

この手順を撮影前に行うことで、そのシーンに合わせた正確なホワイトバランス
で撮影できるようになります。

expodisc 2.0 特徴

ほとんどのレンズ交換式デジタルカメラに対応

カメラメーカー問わず、マニュアルホワイトバランスやカスタムホワイトバラン
スの設定ができるカメラであれば使うことができます。まずは、皆様がお使いの
カメラでホワイトバランス設定をご確認ください。

時間の無い撮影でも手軽に使える

グレーカードやカラーチャートとは異なり、手元だけでリファレンスカットが撮
れるので、ブライダルやモデル撮影、スポーツなど撮影時間の限られたシーンで
も手早くお使いいただくことができます。

光源の色そのものを捉える

expodisc2.0で捉えられた画像は被写体とは関係ない「光源そのものの色」となり
ます。ホワイトバランスを合わせたい光源( または照明) の方向にレンズを向け、
リファレンスカットを撮影していただくことで、特定の光源にホワイトバランス
を合わせることができます。


横山 崇 Takashi Yokoyama
( カメラマン・デザイナー)

SILKYPIX テクニカルアドバイザー
EIZO ColorEdge Ambassador
フォトマスター検定委員/ EX


1975 年千葉県千葉市まれ。
・大日本印刷( 株) のデザイン部門を経て( 株) 市川ソフトラボラトリーに入社。RAW 現像ソフトSILKYPIX シリーズのプロモーションや製品企画に携わる。
・2016 年よりフリーランスとして広告/肖像写真撮影を中心に活動中です。メーカー勤務の実績を活かして写真愛好家向けのワークショップやイベントなども企画しています。
初心者の方にもわかりやすく、楽しい解説ができるように心がけています。現在FUJIFILM AcademyX でも講座を行っています。

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