LEDを使ってポートレイトを撮ろう!2

〜プロから学ぶ撮影術〜      
写真家:福島 裕二
モデル:いのうえ のぞみ


福島裕二さんに聞く!プロの撮影レシピを3 部作の2 部作目!
今回は夜景撮影のレシピです!

Part.1 夜景に溶け込ませる


夜景だけの明るさでも撮影できるぐらいの設定に、胸ポケットにLitra Pro を忍ばせ少しの光を足しています。光源は自分側に向け、さらにバウンスさせ弱い光を使っています。
夜景の明るさに肌が浮かない程度の微量の光を足す事によって、よりナチュラルな仕上がりにすることがポイントです。



胸ポケットにLitra Proを
忍ばせて弱い光を作り出す


ライト設定:5% 4000K



Part.2 2 灯で面を作る



Litra torch にディフューズキャップをつけたものをモデルの手で包み込むようにして持ちます。この時、torch の光源の向きは写真の様に顔とは逆向きで持つことがポイントです。torch だけではアッパーな光だけになってしまうので、胸ポケットに先ほどと同様にLitra Pro を仕込んでおきます。



ライト設定:
Litra Pro : 15% 4000K
Litra torch : Lv.1




顔の向きや手に持っている
ライトの位置、持ち方で
顔に当たる光が変化します。
自分なりの光を楽しみましょう!



夜景ポートレイトではどれだけの光を足すかが大切だ。ライトの硬度を調節して、いかに弱い光でモデルに照射するかがポイント。光と影のバランスを見極めること。
ライトだけではなく画面の中でキャッチライトが明るく目がいくようにするために、わざと黒い衣装を着せたりする工夫もしている。 (福島)



次回はモノクロポートレイトでの撮影についてお話しします。




福島 裕二 Yuji Fukushima
( 写真家 )



1971年生まれ、長野県出身。写真家の上野勇氏に師事し、97年に独立。2003年に写真事務所ハーベストタイムを設立。人物撮影を軸に、商業撮影、 雑誌など多数の媒体にて活動中。プライベートギャラリー「アトリエ Y」を東京・神宮前と恵比寿にオープンし、さまざまな写真展を展開中

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